まずはじめに、この本は群論の本ではない。無論、代数学の本でもない。 アメリカの科学雑誌のコラムニストが25年間書きつづけた数多の文章から選びぬかれたエッセイ選集である。 私が独りでやっているこのホビー数学の活動には、今までこれと言ってルール…
GW中、特に大きな外出予定はなかったのでもくもくと家で数学をしていた。 今回は、すうがくぶんかさんの「群論入門」の無料講座を紹介する。 この講座は去年の年初に開講されたもので、全体で約6時間と、他のすうがくぶんかさんの講座に比べればライトな部類…
私のフィルム写真の現像はすべてカメラはスズキ(通称カメスズ)さんにお願いしている。 現像の雰囲気を店独自の番号でオーダーできるのが気に入っている。 私は1年近く変わらずいつもテイスト33番で注文している。 (そして、お店の方々にも33番の人と…
ついに、読み終えました。 3月中ごろからコツコツと読み進めて、なんとかGW前に。 休日もほぼ毎日向き合っていたので、気分的にはこれでやっと新年度が迎えられるといった感じです。 後にも書きますが、本書は代数的整数論の分野を、いわゆる代数学の知識を…
数学を趣味として再開してかれこれ4ヶ月ほどが経つが、いかんせん独学な上に予算も少ないので、購入する書籍には慎重にならざるをえない。 ネットのレビューでは初心者向きとあったのに、読んだらまるでちんぷんかんぷんな内容の群論の本を買ってしまったり…
はじめに 最近読み始めたこの本がとても面白い。フラクタル幾何学が専門の大学教授が私のようなアマチュア数学ファン向けに『フラクタル』な図形が持つ学術的な面白さ、あるいは自然界に見られる『フラクタル』の神秘性についてコンパクトに解説する内容であ…
一つのことにのめり込んだらそれまで他に注いでいた情熱まで吸い取られるように持っていかれる。 つくづく自分の性格だなと思う。 最近は以前と違い、暇な休日はカメラではなく数学の本とノートを持ってカフェに行く。 ほとんど一日数式と向き合って(ときど…
はじめに 前回に引き続き、整数論の勉強中に知った知識をRustで実装するシリーズです。 今回の流れは、以下の通りです。 ①素数の性質を示すフェルマーの小定理を紹介します。 ②それを利用したシンプルな素数判定の方法(フェルマーテスト)をRustで実装しま…
こちらの書籍でリュカ・レーマーテストの名前を知りました。 完全数(Perfect Number)とメルセンヌ数 (Mersenne Number) の関係は有名ですが、メルセンヌ数の中で素数であるもの、即ちメルセンヌ素数(Mersenne Prime)を判定するのに使われる効果的な手法の一…
戦後の数学教育の大家であり東工大名誉教授も務められた遠山啓先生の有名な新書。 楽譜が読めなくても音楽が楽しめるように、数式が分からない読者でも数学を「鑑賞する」ことができることを念頭に置いて書かれている。 本書のタイトルからもわかるように遠…
技術評論社から2018年に発売。 発売した当初から僕のTLでは評判が良さそうだった。 しかし、そのときはこのタイトルから 「数学科って集合とかやるんだ〜、ド・モルガンの法則とかかな。位相?ドーナツとマグカップは一緒ですよ、みたいなやつ?」 って感じ…
土曜日、特に予定もなく予報では天気も悪そうだったので、東京都写真美術館に行くことにした。 行くことにした、なんて書いたが初めて行った。行こう、行こうと思いつつ、なかなか行けるタイミングと見たい展示とが重ならなかった。 今回は以前から好きで追…
人気教育系YouTuberのたくみさんの群論入門の講座。 9本の動画で合計約300分の長編プレイリスト。 群論自体はまったくの初学者で、一応他に参考書を購入してはいるのだが数ページ読んでさっぱりだったのでSNSなどで評判のいい彼の動画をまず見てみること…
読むぞ!と意気込んでから、ほとんど毎日寝る前1時間程度ノートを取りながら学習して、約1ヶ月で読み終わることができた。 自分はそうしておいてなんだけれど、正直なところ本書に関してはノートを丁寧に取るような本ではないかもしれない。 ターゲットと…
日曜日の朝から観てきました。MUTEK Japanが手掛ける新企画"ETERNAL Art Space"。 会場はりんかい線国際展示場駅から徒歩1分、パナソニックセンター東京。 今回は50分の公演時間で8つのデジタルアート映像作品を連続して体験できます。 お客さんは50人くら…
「無限のなかの数学」志賀浩二 (1995) 最初に断っておくと、読むには読み終えたが、 私はこの本の内容を完全に理解できたとは言えない。 特に第四章のカントルの集合論が成熟していく中でルベーク積分が提唱され、そこから現代数学がさらに発達していく物語…
2月は精神的にも肉体的にも活動的な月だった。 大阪と京都にそれぞれ出張があったことが大きい。 忙しさの振り幅が大きいと休日の惰眠の貪り方も極端になる。 それは同居人も同じなようで、最近はほとんど自炊をしていない。 11時くらいに起きて出前をとって…
「美しい数学入門」伊藤由佳理 (2020) 一昨年出たばかりの岩波新書。 左とじで、謝辞とあとがきを除けば160頁にも満たない薄めの書籍である。 著者の伊藤由佳理さんは、カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)というところで教授をされている方。IPMUという名前…
「零の発見」吉田洋一 (1939) 右綴じの岩波新書。80年近く前に出版されている。手元にあるのは中古だが108刷目だ。 古本屋でパラパラ捲って「これは勉強の合間に読む軽い歴史書としてちょうどいいかな」と思い購入したのだが、予想とは裏腹に実際に頁を捲っ…
1月初旬、渋谷に雪が降った。 仕事で通うようになってまだ1年もしていない渋谷だが、目的のない熱気と冷たい気配が寄せ集まった普段の渋谷の景色がとても新鮮に見えた。かじかむ手でシャッターを切った。 週末、いつものように保土ヶ谷から横浜への散歩。 一…
土曜日、期待して出向いた昭和百年展がいまいちだった(展示作品はどれも素晴らしかったが別にSNSなどで見るので十分じゃないかな?と言う意味で)ので近くにあった東京都渋谷公園通りギャラリーへ。 前日、偶然知った「おかんアート」の展覧会が目当てだ。 …
土曜日、仕事で大阪へ来た。 来月あるイベントの会場下見として心斎橋パルコへ。 うんうん頷いている間に打ち合わせは無事(?)に終わり、一人で大阪の街を散策。 土地勘ゼロの状態でカメラを片手に2時間ほどぶらつく。 しばらくして疲れて入った喫茶店が昭…
これだけ暗い写真が並ぶと、実際に足を運んだ人でない限り何が何だかわからないだろう。 実際の展示スペースも照明と呼べるものは最小限だった。 その分、久保田氏の作品が目に生き生きとして映り込み、記憶に焼きつく。 ビデオアートの血生臭さとでも呼べば…
正月休み最終日は2021年に残していた課題を消化すべく、東京都現代美術館へ。 事前知識はほとんどない状態で足を運んだのだが、素晴らしかった。 そうそう、写真はないけれど東京都現代美術館内の美術図書室に初めて入った。 これまで当館で開催された展示会…
1月 taiga.hatenadiary.com 桜木町駅徒歩5分に位置するクラシックカメラで有名な大貫カメラ。 そこで衝動的に買ったRollei35SEを片手に、ひたすら近所を歩いていた。 コンパクトなフォルムからは信じられないような繊細かつエレガントな写真。 まあ、被写体…
no.1 no.2 no.3 no.4 no.5 no.6 no.7 no.8 no.9 no.10 no.11 no.12 ※ 2020年から趣味で始めたフィルム写真をStyleGANで学習させて生成したイメージです。
Kamakura Shibuya Yokohama Totsuka Kamakura2 今月はこのあと、1年間で撮影した写真を振り返る記事も用意しているので少し早めに月のまとめ。 今月買った写真集。 届いた。 pic.twitter.com/TRxsxNOmN0— ayato (@dn0t_) 2021年12月22日 中判フィルムで撮影…
この記事は解説&ポエム編です。 実際の作品はこちら。 まずは制作のきっかけから書き始める。 8月に徳井直生さんの「創るためのAI」*1を読んでから、人間の持つ創造性とAIの可能性みたいなことを考えることが増えた。 とは言っても何か具体的なアイデアがあ…
takawo shunsuke ▶︎ original work(Generativemasks) generativemasks.on.fleek.co おかず / Okazz ▶︎ original work(OpenProcessing) openprocessing.org ▶︎ original work(OpenProcessing) openprocessing.org ねじおさん ▶︎ original work(OpenProcessing…
TouchDesignerに標準で用意されている投影法には"Perspective / Orthographic"があります。 透視投影(Perspective View)は人間の目のように、遠くにあるものを小さく、近くにあるものを大きく見せます。 平行投影(Orthographic View)は視点までの距離に…