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【Blender】EEVEEでトゥーンレンダリング

先に結果です。

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前からやってみたいやってみたいと思いつつ、やれていなかったトゥーンシェーダー(あるいはセルルック、セルシェーダー)をblenderのマテリアル芸で実現する方法を学習しました。基本的には最後にまとめた参考サイトを写経した感じになりますが、学びがあったのとやっただけだとどうせ忘れてしまうので記録として残しておきます。

①View Transformの変更

2.8系からデフォルトのColor ManagementのView Transformが"Filmic"になっている。"Filmic"はよりフォトリアルっぽい表現を実現するが今回の場合はむしろその逆なので、これを"Standard"に変更します。

②コンタクトシャドウをON

これはいまいちまだよくわかっていないのですが、Lightの設定からこれをONにしておくとオブジェクト間の細かな部分での影を表現することができます。

③マテリアルシェーダーを組む

f:id:taiga006:20191214220336p:plain 一番メインのところですが、意外とシンプルです。

まず、基本的な陰影の2値化を一番左のパートでつけています。(Shadowパート)

ちなみに、ここのRGBを別で作ったテクスチャにすればより表現の幅が広がります。

そしてFrenelパートですが、まずFrenel(反射、効果)とはなんなのでしょうか?

たとえばある球体を見るときの入射角がより垂直に近いと反射が弱いので光沢があまりないのに対して、反対に球体の外側(入射角が平衡に近い方)にいくほど反射が強まり結果光沢が出てツヤがあるように見えるという現象

みたいな認識です。ちょうど前にブログでも紹介した「HOW TO RENDER」にそんなことが書いてありました。 今回はそのノードを利用して2値化することで一旦物体のアウトラインを作ります。

そして次に最初のShadowパートをもう一度、今度は狭い範囲でかけてハイライトを描きます。(Highlightパート)

最後にFrenelを使って最終的なアウトラインを黒く描きます。ただしこの時点ではアウトラインはうまく描けません。モディファイアを使って調整をします。

④Solidifyモディファイアをかける

f:id:taiga006:20191214222143p:plain オブジェクトに対して Solidifyモディファイアをかけます。このときThicknessをマイナス、Normalsを反転させます。

⑤アウトライン用のマテリアルを追加

f:id:taiga006:20191214221100p:plain 先程組んだマテリアルとは別に上のようなマテリアルを作成します。 このときマテリアルのSettingsからBlend Modeを"Alpha Blend"にしておく必要があります。

これできれいに黒いアウトラインを描けるようなりました。(太さも先程のThicknessで変えられます。)

※この最後にやったバックフェイスを使ったアウトラインの描く方法を背面法と一般に読んでいるそうです。

そもそもアウトラインを描くのであればFreeStyleの機能を使うこともできますが、レンダリング結果にしか反映されないので細かな調整に時間がかかった印象です。

以上、EEVEEでのトゥーンレンダリングについてまとめましたが、これがCyclesでやるとなるとまた少し制限があるようです。

また、今回はマテリアルそのものを使って表現しましたが、コンポジティングでやるという方法も別であるようです。

www.youtube.com

ちょっと前にTwitterで見かけたこの手法も今度挑戦してみたいと思います。

それからトゥーンレンダリングについてはアドオンを買ってしまうというのも手として十分にあります。

blendermarket.com

これなんか良さそうです。

参考

mororin.com

dskjal.com

https://tama-chan.jp/2019/02/09/inverted-hull-method/tama-chan.jp

bintololab.com

あずかり知らぬ何ものか

ポストに漫画が刺さっていた。 そういえば随分前に注文した漫画だ。 それと積ん読したままだった漫画を1冊持って近所の喫茶店に向かった。 ポイントカードが導入されていたが店員に勧められなかったので作らなかった。 この手のカードは一度機会を逃すとどんどん損をした気持ちになって二度と作れなくなるというかまいたちのコントを思い出した。

ミッドナイトブルー (フィールコミックス)

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須藤祐実さんの漫画は他に知らないのだけれど表紙の絵の女の子が気に入って買った。 どんぴしゃの内容だった。短編集だけどそのどれもが切なくて、真っ直ぐな話だった。 「ある夫婦の記録」という編が気に入っている。奇しくも主人公夫婦の名字が”大河原”だった。 最後の表題作でもある「ミッドナイトブルー」も良かった。 話はぜんぜん違うがなぜか青山剛昌の短編集にあった「ちょっとまってて」を思い出した。 あれも非常にいい短編集だったな、中古でもいいのでまた読みたい。

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「水は海に向かって流れる」は2019年、買ってよかった漫画3本の指に入る。間違いなく。 その2巻だ。発売をずっと待っていた。派手な演出もなければ感動する、というのとも違う。 全員がいい人で、ひとつのできごとをきっかけにちょっとずつみんな気まずい。 でも、少しずつ前にむこうとしている。柔らかいタッチとときどきハットさせられるようなセリフ。 それが好き。