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「ハウスオブカード 野望の階段」【やっと、日本でも観れるようになったよ。笑】

こんばんは。花粉症には辛い季節がやってきました。

 

2/29にアカデミー賞が発表されまして、世間はマッドマックスの最多6部門受賞で大騒ぎという感じです。それから、レオナルド・ディカプリオの5度目のノミネートにして悲願の主演男優賞受賞も話題になりました。「レヴェナント」是非見たい映画です。

 

本当は今日はレオナルド・ディカプリオ主演の映画でいちばん好きな「キャッチミーイフユーキャン」という映画の紹介をする予定だったのですが、下書きの段階でクソ長い上に支離滅裂な文章になってしまったので、やめました。笑

 

理由は他にもあって、それが今日紹介するドラマなのですが…。

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ずばりそれは「ハウスオブカード 野望の階段」です。

 

もともとNetflixオリジナルコンテンツとして2013年から配信が開始されたこのドラマシリーズは、現在シーズン3までが配信されており、つい先日からシーズン4が配信スタート、シーズン5の撮影も発表されました。

 

そんな昔からの作品をなぜこのタイミングで?と思われるかもしれませんが、実はこの作品は長い間、日本では見ることができませんでした。怒

 

…だったのですが、つい先日、本国のシーズン4配信開始と同時についにNetflix Japanでも公開され、字幕or吹き替えで見ることができるようになりました。(やったね)

 

この作品は、以前このブログでも紹介した僕の大好きな映画「ファイト・クラブ」の監督だったデビット・フィンチャーと、これまた僕の好きな映画「ユージュアルサスペクツ」などで有名なケヴィン・スペイシーが製作総指揮をとってるんですよね。それだけで僕にとっては見る理由になりえるんですが、今日はそうでない人にこのドラマのオススメポイントを紹介します。

 

 

 

①ちょいちょい視聴者に語りかける主人公のスタイル

このドラマは、民主党の下院議員である主人公のフランクが、大統領に裏切られたことをきっかけに、次々と仲間や部下を時に裏切り、時に利用して「復讐」を図るストーリーなのですが、政治を扱うだけあって結構話が難しいんです。(少なくとも日本人で理系なせいもあり、現代社会とかちゃんとお勉強してこなかった僕にとっては)

なんですが、このドラマはすごい親切です。というのも、主人公のフランクが誰かを利用したり、誰かを騙したりするシーンは必ずと言っていいほど、彼が視聴者に向かって語りかけるのです。

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「彼のようなヒツジの脳みそ程度の知識しかないバカを手懐けるのは針に糸を通すより容易い」

 

といった具合に。(実際に、こんなセリフはありませんが)

分かりやすく言うと、古畑任三郎ですよ。彼が謎解きを終えたとき、視聴者に向かってもったいぶって事件を振り返るあのシーン。子どもの頃あのシーンが妙に怖かった思い出がありますが、あんな感じです。

 

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もともとこのドラマの原作はイギリスのサッチャー首相政権で首席補佐官を務めた人が書いた小説が原作ということもあり、シェイクスピアの影響がモロに出ています。この「主人公が視聴者に語りかける」というスタイルもシェイクスピアの「リチャード三世」という戯曲が元ネタになっています。

 

リチャード三世 (シェイクスピア) - Wikipedia

 

②このドラマで本当に怖いのはフランク夫人のクレア説

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 このドラマの冒頭シーンというのが、とても印象的でして。

主人公のフランクが家の前でひき逃げされて苦しむ猫の息の根を自らの手で止めるシーンなんです。

人を人として扱わない、仲間を仲間として扱わない、極悪非道なフランクの性格を象徴する重要なシーンなのですが、彼の奥さんであるクレアはもっと怖いです。

 

頭の切れるフランクも時には壁にぶつかり気落ちする場面も出てくるのですが、そんなときいつもクレアが助言します。「あなたはもっとできる。もっと利口な人よ。」具体的にはいいませんが、フランクの悪事を知っていながら彼を応援し続けます。半沢直樹上戸彩が演じた奥さんも旦那さんを励ますシーンで話題になりましたが、半沢直樹が正義や人のために壁にぶつかっていたのに対して、フランクは人を蹴落とすためですから、だいぶ印象は違います。

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夫婦の愛情以上に、「悪友」という言葉がふさわしいこの夫婦がときにすごくかっこよく見えます。

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そういう意味では、このクレアとフランクの関係は、これまたシェイクスピアの「マクベス」のようです。

 

マクベス (シェイクスピア) - Wikipedia

 

③スポンサーがいないからこそできるストーリー展開

 最初にも述べた通り、Netflixというオンライン動画配信サイト先行のドラマなため、スポンサーという概念がありません。ですから、先ほど述べたような残酷な冒頭シーンも平気で流せるわけです。不倫や殺人も平気でおこなわれます。ちなみにオバマ大統領がフランクと自らを重ね合わせて、このドラマの大ファンであると公言していることは有名です。原作はイギリスを舞台にしていますが、ドラマでは舞台をアメリカに移し、扱う事件や問題も、より時事的なものとなっています。脚本のボー・ウィリモンが過去にヒラリー・クリントンと働いていたという経緯もあり、その内容はすごくリアルです。

 

またこれはハウスオブカードに限った話ではありませんが、Netflixということもあり、基本的にドラマは全話一挙公開です。

もう、「気になる続きは来週!」の時代は終わりを迎えています。

 

とここまで書いて、そろそろまたドラマの続きが見たくなったので、終わりにします。

 

最後になりますが、このドラマのタイトル「ハウス・オブ・カード」というのは英語で「トランプカードで建てた家」という意味だそうです。

さらに、ハウスという単語は「議院」という意味を持ちます。

多くのカードが弱々しくも互いに支えあってなんとか建つことのできるハウスオブカード。

いいタイトルですね。

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