立ち読みしたら読み物として普通に面白そうだったので借りてみた。
— 0KAWARA (@dot_not_) 2019年11月19日
オフィスが鎌倉から秋葉原になってから会社の本棚というものをよく見るようになった。鎌倉のときは良くも悪くもほとんど事業部ごとに各ジャンルの専門書籍がまとまっていた。一方で秋葉原のオフィスはすべての書籍が一箇所にまとまっており、それこそ最近の漫画から今日紹介するような専門書まで追いてあり背表紙を眺めているだけでも興味深い。
さてスコットロバートソンといえば”HOW TO DRAW”が有名だと思うが(専門外の自分でも聞いたことがあったので)、今回読んだのは”HOW TO RENDER”。まえがきに当たる部分で「この本は”HOW TO DRAW”の続きにあたる」といったことが書かれてる。実はまだ”HOW TO DRAW”を読んだことはないのだけれど(え?)、ざっと立ち読みして面白そうだったので借りて読んでみた。
読んでみて、たしかにこの書籍はアーティスト(特に3Dオブジェクトを2Dで表現する人たち)に向けた専門書の位置づけというのが相応しい内容で具体的には光や影、そして反射といった様々な自然の中の事象ごとに、ドローイングされたものをよりリアリスティックに表現し、それを見る人(主に非アーティスト)に対しての視覚言語の意味合いをより強く裏付ける手法として、実際の物理的な側面から学ぶと言ったものだった。
また、自分のようなエセ3D芸術家ごっこをしている人間でもちょっと学びはあった。特に反射、光沢あたりのパートはいわゆるアーティストと言われる人間でなくても日常の観察眼としてモノを見るときの楽しみ方をより豊かにしてくれるような内容だった。ところどころ翻訳がうまく言っていないようなところが見受けられたがそこまで気にするレベルのものでもなかった。
そして、これは特にアーティスト向けのコンテンツとなるが、この書籍(そしてどうやら”HOW TO DRAW”のほうも)には専用のアプリがありそれをダウンロードすると専用のカメラツールが立ち上がり本書内の各スケッチにそれをかざすとスケッチの様子の解説動画が再生されるようである。
自分は特にやろうとは思わないが、実際に手を動かして学ぶこともできるという意味で非常に教育向けの本であることは間違いないと言える。
さて、次は何を借りてみようかなー。