今月は大きい出来事が合った。FUJIFILMのX-S10が我が家にやってきた。突然のことだった。
いや7月にヨドバシカメラで予約こそしていたのだが、カメラ業界は昨今の半導体不足のアオリをもろに喰っており、人気機種のX-S10の入荷は年内に間に合うかどうか…、なんて渋い顔で販売員に言われていたので、まさか三連休に電話が鳴ったときには喜びよりも先に自分の財布事情を案じた。
しがないサラリーマンにとって予定にない大きな出費は死と隣り合わせ。結局、漢の三回分割払いでなんとかやりすごしたが、こりゃ暫くひもじい生活が続きそうだ。
これまでこのブログでは月ごとにフィルムカメラで撮影した写真を淡々と掲載してきたが今後はどうしたものか。
今月は月頭の金沢出張の際に持っていったRollei35SEで撮影した3つのフィルムのみ。とりあえず先にX-S10で撮ったものを載せたあとに金沢の写真を載せる順番で行きたいと思う。
1年間フィルムに慣れ親しんできた立場としては、突然始めたデジタルカメラは本当に難しい。
もちろん、撮り続けていけばそのうち嫌でも慣れてくるだろうが、自分の場合その前段階で「フィルムカメラで十分すわ」となりかねない。そうなってしまっては漢の分割払いも泣くに泣けない。
操作可能なところが多いのは目先の楽しみとしては十分だが、できればこれからも趣味としてのカメラは長く続けていきたいと思っているので、あえて撮影時に制限を設けた。
一つは1:1の画角。縦長にも横長にもできない、視界の明確な制限の中で、一体自分が今何に惹かれてカメラを構えたのかというのを今一度考え直すためにこうした。
もう一つはフィルター。せっかくFUJIFILMのカメラを買ったのだからフィルムシミュレーションを使わない手はない。いろいろ場面に応じて切り替えて遊びたいところだが、それだと撮影時に考えることが余計に増えるのと、撮ったものを後で見返すときに目移りする情報が増えてしまう。ということで、まずしばらくは一番好きな「ETERNA Bleach Bypass」で固定することにした。(今思えば「CLASSIC Neg.」にしとけばよかった…。)
あと贅沢を言えば、さっさとレンズキットをやめてXマウントで好きな単焦点レンズを1つ買って遊び倒すというのをやっていきたい。贅沢を言えば、だ。
ここからは金沢出張編。
現像依頼時に「いつもより彩度高めでお願いします」と注文したのは正解だった。(無加工。枚数は少なめ。)
そんなわけで以上が9月のまとめでした。
退屈な日常の中で、見逃しては行けないものを捕まえる。
そんな些細な抵抗のために今日もバッグにカメラを突っ込んでいます。
みなさん、おやすみなさい。