これだけ暗い写真が並ぶと、実際に足を運んだ人でない限り何が何だかわからないだろう。
実際の展示スペースも照明と呼べるものは最小限だった。
その分、久保田氏の作品が目に生き生きとして映り込み、記憶に焼きつく。
ビデオアートの血生臭さとでも呼べば良いのか、リアリティそのものへの肉薄した情熱を感じた。
ビデオを平面に止めるのではなく、立体性を与える「ビデオ彫刻」という考え。
合わせ鏡を使った《デュシャンの墓》が特に印象に残った。
事前知識ほぼ0で入ったのだが、久保田氏は夫がナム・ジュン・パイク氏だったそうな。
(今年は、仕事でもいいから博多のキャナルシティに行けるといいな。)
それにしても展示されていた資料とその解説が非常に丁寧であって感心した。
過去一かもしれない。
クリスチャン・マークレー展も行きたかったが時間の都合で断念。
"Video is Victory of Vagina"