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"本城直季 (un)real utopia"へ

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土曜日、特に予定もなく予報では天気も悪そうだったので、東京都写真美術館に行くことにした。

行くことにした、なんて書いたが初めて行った。行こう、行こうと思いつつ、なかなか行けるタイミングと見たい展示とが重ならなかった。

今回は以前から好きで追っていた本城直季さんの個展が偶然開催中だった。ラッキー。

展示作品数は200点以上と、これまでの彼のキャリアの総決算という具合だった。

本城さんの作品の最大の特徴は大判カメラのアオリを活用した浅い被写界深度によるノスタルジーなボケ感。
こだわりのミニチュア感の演出は画面に映るあらゆるものに非現実感を与える。
街や人、動物や自然、多種多様な被写体がまるで彼の部屋に飾られたジオラマ作品かのように。

他にも東京の夜の路地を撮り集めた<LIGHT HOUSE>シリーズや和紙?にプリントした京都の寺社シリーズが印象的だった。
何を写すかだけでなく、どう見せるか。
そういうところに自分の目が行くようになったことは成長と捉えてよいだろうか。

デジタルアートとかでもそうだけど、どんな作品でもそれをどれくらいの大きさで見るのかって大事。今回は特にそう思った。

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一番好きだったのはこれ。(本当はもっと大きい作品。)

いつものようにショップでポストカードを買った、3枚。


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同時開催されていた幕末~明治のはこだてを舞台とした写真展も良かった。