土曜日。
台風が関東にじりじりと迫る。
そんな日にわざわざ電車に乗って東京は銀座に向かう。
お目当てはカメラメーカーSigmaの展示、正しくは「SIGMAの10年 — プロダクトデザイナー岩崎一郎」展。
私はSigmaのカメラは所有していない。
しかし、今年の春、ついにSigmaがXマウント(FUJIFILM)のレンズを発売した、と聞いた。
こりゃ買わない手はない 嘘ではない、だ。
とはいえ、この炎天下でも私の懐は氷点下を維持している。
慌てず焦らず、展示を見に来たというわけだ。
会場は松屋銀座の8階。
客は僕以外に一人もいなかった。(そりゃ、そうか。)
そのおかげで、のんびりじっくりと製品を観察することができた。
私が不用意だったのもあるが、
壁に書かれた岩崎さんのメッセージがパンチラインの連続で面を食らった。
こんな言い方したらきっと失礼だけど
「俺もそう思う!(そう思いたい!)」というフレーズばかりだった。
平坦な文章の背景に、熱いパッションを感じた。
とくに最後の「主従」の文章は心に刻みたい。
...え?
結局、君、レンズは買ったのかって?
まだ買ってませんよ。きわめて冷静なので。
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ほしいのは、これです。 皆さんよろしくお願いします。