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AIと明日のジャルジャルタワーのコントを予想する奴

毎日18時に更新されるジャルジャルYouTube動画を見るのが、私の日課の一つになっています。

毎回「よく思いつくなあ」という独特な設定のコントのタイトルに目が引かれます。

今回は、話題のChatGPTを使って、AIにジャルジャルの動画タイトルを予想してもらいました。 なお、私自身が今、絶賛ジリ貧生活中なので最新のChatGPT-4ではありません。あしからず。


最初に、ジャルジャルのコントの雰囲気をChatGPTに学習して貰いましょう。

そのためにジャルジャルYouTubeチャンネルから動画タイトルをリストで取得するスクリプトがほしいです。

はい、それもChatGPTに用意してもらいます。

最初に彼に依頼した文章はこちらです。

そして、最終的にできあがったスクリプトがこちらです。

YouTube Data APIを使用しています。APIキーの準備なども一通り手順をChatGPTに聞いて、言われた通りに実行しました。

なお、APIキーとチャンネルIDを書くこと以外、このスクリプトに私は手を加えていません。

このスクリプトを実行した結果がこちらです。

PS C:\Users\taiga\Documents\playground> python .\jarujaru.py 50

ツッコミフレーズが「ちょっと待ってーな!」一本の奴
「モンスター相方」とコンビ組んでる奴
喋ったら退学しないといけないジェスチャーゲームする奴
犯人の顔バッチリ覚えてるのに言語化できない奴
美容師から「正面スキン後頭部モッコリヘアー」提案される奴
父親の遺伝子残りすぎて面接落とされる奴
ポテンシャル凄い「つるつる水泳帽短距離選手」の奴
まあまあ長めにインタビューしたのに同業者やった奴
野外謝罪会見で通行人を巻き込む巻込社長って奴
不潔長距離選手と金に汚い政治家の奴
荷物パンパンすぎて捨てる中国人観光客の奴
運命は感じるのに解散する奴
優勝した不潔長距離選手にインタビューする奴
就活生のくせにイヤな感じのブーツ履いてる奴
...

いい感じです。

ちなみに、これを書き上げるまでに要した時間は約15分、細かな微修正の依頼を含めて4往復のやりとりしました。

実験してみてまず驚いたのは、こちらが指示をせずとも、スクリプトの処理ごとに日本語のコメントを挿入してきたことです。

一方で、彼はスクリプトを提案してくると同時に、実行時の結果も書いてくれる場合があるのですが、明らかにそのスクリプトではその結果は出ないぞ、という場合がありました。

仮に自分がプログラミング初学者だったら、これには戸惑うでしょう。


さて、前準備はできたのであとはChatGPTのもつ想像力とのお遊びです。 さっそく動画タイトルの提案を依頼します。

おぉ、すごい。

しっかり10個のタイトルを提案してくれました。

しかし、よくよく読んでみるとジャルジャルのコントにしては、タイトルがシンプルすぎます。

対策として、文字数の制限を設けます。

しかし、今度は、ちょっと長すぎますね。

「風呂場で発見した虫を放置し、結果的に「ペット」として買うことになった奴」

とかは結構好きですけど。

(事前に教えたタイトルリストに「虫」も「ペット」も出て来ない点含め。)

次に、最長の文字数を指定します。

いいですね。あってもおかしくないものが増えてきました。

何度かRegenerateしてみます。

結構、まじで、ありそうじゃないですか?

この後何度かRegenerateしてみましたが、たまに大外しする以外(急に英語のタイトルになったり…)安定してそれっぽい結果を返すようになりました。


後半のやりとりではいくつか学びがありました。

1つは、ChatGPTは割とすぐに前提条件を忘れるということです。

2,3個前のやりとりで指示したことを平気でスルーしたりするので、再提出を依頼するたびに全文書くことにしました。

このあたりはアップデートを繰り返していくうちに解消されるでしょう。

また、同じルールでも順番が違うと結果が大きく異なることがあります。

例をあげます。

私「卵とソーセージがあります。レシピを考えてください。」
AI「ソーセージエッグマフィンのレシピを提案します。」

私「ソーセージと卵があるので、献立を考えて。」
AI「ウィンナーオムレツのレシピを提案します。」

と言った具合です。

極端な例ですが、人間側が同じ意図で質問をしたつもりでも、言い回しや言葉の順番が違うと、まるで方向性の違う回答を返してくる(あるいはエラーで返答しない)ことには、いくらか慣れが必要です。

結局、人間サイドに、求めるものの「仕様」が最低限は必要ということです。


以上です。

ふざけたレクリエーションでしたが、なかなか興味深かったです。これから積極的にChatGPTを使っていこうというモチベーションになりました。

ちなみに、このブログの文章も、下書きをざっと書いた上でChatGPTに「冗長な部分は完結に整理して書き直して」と修正させたものです。

最後に定期的に見返してしまうジャルジャルのコント動画をおいておきます。

www.youtube.com

(なんでこれ…?)