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2024-10&11

10月。

一生懸命やっているときほど、周囲のノイズを多分に感じてしまう。

生活の、気を使うべきところを蔑ろにしてきた皺寄せ、と囁き声。

とっくに捨てた家電の取扱説明書が部屋から出てくる。

今年一年の疲れが、腰と爪にあらわれる。

昔から過度なプレッシャーがかかると爪を噛み、足を組む。

責務を果たし重圧から解放されて、ふと気がつくと、指はボロボロで、屈伸するたびに腰がポキポキなる。

来月、4年住んだ街を離れる。さよーなら。


ここから11月。

キシリトールガムを噛んだ後に缶コーヒーを飲むと苦味と爽快感がそれぞれ倍増して感じられて好きだ。

しかし、周りの誰に聞いても賛同を得られない。

妻には賛同どころか、最悪の組み合わせとまで言われてしまう。

こういうことがたまにある。

深夜のサービスエリア、駐車場を照らす蛍光灯になりたい。

平日のフードコート、呼び出しベルになりたい。

観測するのではなく、観測されるもの。

俺が見なくても、そこにあったもの。

現場と家を往復するハイエースの窓から見える無数の窓が、その明るさが、網膜に残像を残し、目が回る。

ソフアの隙間、東京の冷たさ、水面を輝く青い光。

(青は永遠に届かない色。)

熱中して、そういうゲームみたいだと思ったら、そういうゲームだったのか。

いい人の悪口も、いやな人のため息も、みんな白い。

”グッドバイ 世界には見ることもできない不確かな果実の皮を剥く”