飯を食うのを忘れるほどドラマを見てしまうのは久しぶりだ。
今日紹介するのは、マンハッタンの大手弁護士事務所を舞台とした海外ドラマ「SUITS」
実はこのドラマもうシーズン5まで出ているドラマで、今更そんなドラマをおすすめするのは気がひけるのだけれど、これは本当に面白い。
特に、タイトルの通りフジテレビ系で放送されたドラマ「リーガルハイ」が好きな人には是非おすすめしたい。
ストーリーはシンプルな勧善懲悪もの。法律関係のドラマとして見るよりは、社内政治とか裏取引とか陰謀とかそういうのが多い。そういう意味では、リーガルハイよりも半沢直樹的かもしれない?
勝つためなら容赦しないカリスマ弁護士のハーヴィ・スペクターと、圧倒的記憶力と柔軟な発想で事件を切り抜ける新米アソシエイトのマイク・ロス。
実はマイクはハーバードの法学部を出ていないどころか、ロースクールも卒業してないのだけれど、ひょんなことからハーヴィに拾われて、エリートしか採用されない彼の事務所で働くことになる。(ここらへんの秘密が物語の軸になってくる)
ところでアソシエイトと言ってみなさんパッとくるだろうか。僕は知らなかった。
日本と違ってアメリカの弁護士事務所は大きい。商社のように部署も徹底的に細分化されている。当然弁護士の人数も多い。その中で新米の弁護士をアソシエイト、逆に事務所の顔となるような(ハーヴィのような)弁護士をパートナーと呼ぶ。パートナーは共同株主の資格を得るので給料のケタ違い!
他にもパラリーガルというこれまた日本人には聞き馴染みのない職業も出てくるがこちらは実際にドラマを見てどんな職業か確認してもらいたい。
話は基本的には一話完結で、展開も早い。
場面の切り替わりも激しい。
それでも視聴者が離れないのには二つの理由が有る。
まず一つ目の理由はスーツだ。
そう、このドラマのタイトルでもあるスーツ。大手弁護士事務所とあって職場の人間は基本的に制服はスーツ。日本に住んでる僕らのイメージだとスーツってのは窮屈で汗臭い。でも、このドラマはそうじゃない。「スマート」なのだ。
女性陣の衣装も素晴らしい。(というか出て来る女優みんな個性的で好きだ。)
ドラマの随所にマンハッタンの素晴らしい風景を差し込んでくるのが、いい効果を持っているのも付け加えておこう。
二つ目は、主役の二人の台詞回しだ。ハーヴィとマイクは作中で様々な古典映画やドラマのセリフの引用を多用する。洋画が好きな人には「それは昔からよくあることだよ」と言われそうだが、SUITSはその引用が個人的にはナチュラルに感じられる。スタートレックの引用なんか特にそうだった。(逆に言うと知識がないと、なんの話かわからないということも多々)
(ハーヴィのライバルのルイスがいちばん好きなキャラクターかもしれない)
それから、このドラマは是非とも吹き替えで見て欲しい。
ここまで吹き替えがマッチするドラマはフルハウス以来だ。
余談だけれど、よく深夜アニメを見るときに「せめて3話まで見てから切れ!」と言われることが多いが海外ドラマだとそれが「せめてシーズン2まで見てから切れ!」に変わる。
シーズン1はあくまで設定の確認と人物関係の整理。
物語が大きく動くのは決まってシーズン2からだ。
長期スパンでドラマを見るのはなかなか骨がいることだが、このドラマなら見て損はしないと胸を張って言える。