「Choose life;」
誰だって、生きていれば何かの中毒です。
ゲーム、SNS、たばこ、お酒、スマホ、アイドル、ポルノ、麻雀、エナジードリンク、筋トレ、…。
それなしでは生きられない
それがあるから生きられる
addiction ...[名][U][C](麻薬などの)常用癖, 依存症, 中毒;(悪癖に)おぼれること, 耽溺たんでき;(…を)欲しくてたまらない気持ち*1
「トレインスポッティング」はイギリスの映画ですが、舞台はスコットランド。
スコットランドで生きているろくでなし4人の青春活劇となっています。
いや、訂正しましょう。
そんな生易しいもんじゃーない。
ヘロイン中毒となって荒れ狂うやつらの物語。
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もしもあなたが女子大生で、クラブやバーで出会った男の家になりゆきで行ったとします。
彼の家にトレインスポッティングのポスターが貼ってあれば、黙って帰ることをお勧めします。だってきっと碌な奴じゃない!
一昔前はそれがおしゃれでした。おしゃれを気取る男のマナーといってもいいでしょう。
トレインスポッティングのポスターに、デカい観葉植物と間接照明、それからと海外のナンバープレート、パンチングボードにつば広ハットがかかっていて、本棚に新品同然の「ライ麦畑でつかまえて」の背表紙が見えたら役満…
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スターウォーズでオビワンを演じた彼です。
物語の主軸は、レントンがヘロイン中毒の仲間たちと縁を切って全うに生きようとするも、なかなかドラッグをやめられない、あるいは友情を捨てられない姿を中心に描かれます。
正直、この映画は見ていてつらくなるような描写シーンが多いです。
(なんていったって主人公がヤク中なので…。)
もらったヤクを拾おうと、公衆便所に突っ込んでいくシーンなんて(それが狙いなんでしょうが、)最悪そのもの。
でも、それ以上に映像が、音楽が、セリフが、演技が、キマっているんです。
「人生を選べ、キャリアを選べ。家族を、バカデカいテレビを、洗濯機を、車を、CDプレイヤーを選べ。住宅ローンを、クイズ番組を、健康を、低コレステロールを、家族とのクリスマスを、保険を、税金控除を選べ。友人を選べ。未来を選べ。 それが“豊かな人生”。だが俺はご免だ。豊かな人生なんか興味ない。理由なんてない。ヘロインだけがある…」
このセリフを、イギーポップのLust for lifeにのせて吐き捨てる。
持っている、すべてを持っている。
このシーンを見るためだけでも、ぜひ見てほしい。
エジンバラの街並みを走り抜けるレントンの姿にきっと魅了されることでしょう。
気づいたらきっとエンディング。
もう20年も前の映画。
ぼくが初めてこの映画を見たのも、もう5年前。
ここまで読んでくれた方は「なぜ、今更この映画の話題を?」と思うかもしれません。
が、実はトレインスポッティングの続編が決まったんです。
ダニーボイル監督は2016年に撮影をし201年を目安に放映したいと語っています。
なんと、出演は当時と同じキャスト。
一体、どうなるんでしょう。
一応、原作には続編に位置する作品が出ているようですが、どうやらオリジナル脚本で行く、らしい?
非常に楽しみです。
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ところでちょっと面白い動画を見つけました。
1A4STUDIOの動画。
彼らは名作と言われる映画を1分のアニメーションにまとめる動画を作っています。
トレインスポッティングは幻覚シーンと現実シーンがごちゃまぜになっているので、この1分間で初見者がどれだけ理解できるかわかりませんが、知っている人はちょっとニヤッとすることでしょう。
決して万人におすすめできる映画じゃない。
まして、家族やカップルで見る映画じゃない。
(あなたの恋人がヘロイン中毒者でない限り)
それでも、キミが見て損をすることはないでしょう。
人生を選べずに立ち止まっているキミへ!
*1:to ...