はじめに
builderscon.io 2年ぶりに参加してきました。
前夜祭
仕事終わりで肩の力を抜いていい意味でゆるーく参加させてもらったので感想は省略。 (特にオフトゥンフライングシステムの話が印象的でした。)
1日目
11:00 - 対戦ゲームに学ぶ、フレームワークの設計技法とAIのアルゴリズム入門 - @qsona
発表資料
メモ
将棋や人狼を例にゲームをモデルに落とし込む、そこからいくつか代表的なゲームAIの概要についての説明というのがわかりやすかったです。フレームワークの対象は狭すぎず、広すぎず。ぷよぷよは神。評価関数とはつまり大局観(?)
関連リンク
boardgame.io - Open-Source Game Engine for Turn-Based Games
13:20 - コンパイラをつくってみよう - @DQNEO
発表資料
メモ
ライブコーディングして加算減算だけの単純なコンパイラをGoで実装。見事成功したらみんなで拍手、は楽しかったです。
「コンパイラをつくるモチベーションは?」→「これが終わるまで他のことは何もやらないぞ、という強い意志。(だから今はホッとしている。)」
せっかくだしHowToWriteACompilerを自分で追ってみようと思いました。(や、やるぞ...!)
関連リンク
[builderscon 2019 レポート] コンパイラを作ってみよう #builderscon | DevelopersIO
コンパイラ作りの魅力を語る / Making compilers is fun - Speaker Deck
GitHub - DQNEO/HowToWriteACompiler: How to write a compiler from scratch in 30 minutes
GitHub - rui314/chibicc: chibicc
ランチセッション - 「キーボードは好きですか?」 - @foostan
発表資料
メモ
行ってないけど資料は楽しく読ませてもらいました。ちなみに僕は自作キーボードブームがまだそこまででないころにWASD keyboardsで買ったオーダーメイドデザインのメカニカルキーボードを購入して使っています。(どうしてカッコつけて無刻印にしたんだ、自分...。)
15:40 - 現代フロントエンドに欠かせないwebpackとBabelを理解しよう! - @sakito
発表資料
メモ
せっかくのビルコンだし業務では使わない技術の話を聞きに行こうと思って参加。前半Babel,Webpackの歴史的経緯などを説明。BabelはJavaScriptのコンパイラ、Webpackはモジュールバンドラー(Pluginの集合体)。後半はそれらの内部処理を(なるべく脇道にそれない形で)実際のコードを参照しつつ追う発表。非常に愛を感じました。
16:50 - ウォレットアプリ「Kyash」の先 〜「Kyash Direct」のアーキテクチャ〜 - @k315k1010
発表資料
メモ
Kyash Directスクラッチ開発の経緯。
マイクロサービスのメリットを最大限享受しつつ、デメリットは最大限排除したい。ベンチャーのインフラ設計。
イベントソーシング・各サービスごとにDBを持って並列稼働させる。Datadog で分散トレーシング。
ローカルの開発環境用にAWSのリソースを確保している。
(別件とブッキングしてしまい懇親会は不参加。)
2日目
13:00 - スーパーカミオカンデの開発と運用 - @yhayato
発表資料
http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/~hayato_s/20190831_Super-Kamiokande.pdf
メモ
普段の仕事と違うスケールで展開される話にwktkした人が多かったようですが、自分は大学時代の専門に近い世界の話だったのでなんだが懐かしかったです。チェレンコフ光。光電子増倍管って機械で作ってるわけではないと知って人間の脅威を感じるなど(?)また、ちょいちょいOriginで作ったらしいグラフが資料に出てきてじ、蕁麻疹が...。笑
関連リンク
さくらインターネットで、手伝いましょうか?
— 田中邦裕 (@kunihirotanaka) 2019年8月31日
15:20 - もしもハッカーの「サイバー攻撃日誌」が読めたら - @Tsubomitch
発表資料
(大人の事情でアップロードはされないらしい。)
メモ
Red Team、サイバー攻撃シミュレーションサービス。いわゆるソフトウェアのセキュリティチェックにとどまらない、攻撃者としての視点で具体的なケースを想定してストーリー展開。Mimikatz。二要素認証大事。「攻撃の成功率は?」「成功率はこの仕事において最重要ではない。が、仕事でしたハッキングはほとんど成功してきた。」
『「ここまでやるやついないだろう」と誰かが言うたびにここまでやるやつが必ず現れる。』
関連リンク
Hardening Project 2019 | Web Application Security Forum - WASForum
(別件とブッキングしてしまいLT & Closingは不参加。)
終わりに
Twitterを見ていて他にも見ようか直前まで迷ったトークの話もたくさん見えて、ぜひ動画が公開された暁には見てみたいなと思いました。特に「20年後のソフトウェアテストの話をしよう」「ソースコードを堪能せよ」「RDBのトラブルの現場を追え!」など。今回は積極的に自分がこれまでみてこなかった世界、知らない分野の話を聞くようにして回りましたが、非常に刺激を受けられました。他のカンファレンスとはやはり違うな、と感じました。また、もしなにかでチャンスがあれば自分も話してみたいなと思っった次第です。明日からも頑張るぞー。