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10月。

10月31日。オイゲン・ヘリゲルの「弓と禅」を読み終える。僕にとって写真とデイリーコーディングという2つのささやかな趣味は、多少こじつけだが、ヘリゲルが阿波研造師のもとで学んだ弓道に近い存在なのではないか、なんてことを確信もなく、ぼんやりと考える。ーーー自分自身から離れる道。仮にそう解釈すれば、ヘリゲルが言うようにその一歩目には「体の力を抜くこと」がある。これなくして正しい"射の離れ"は生じない。

あなたは引き分けられた弦を、いわば赤ん坊が、差し出された指を掴むように、掴んでいなければなりません。赤ん坊は、いつも小さな拳を驚くほどぎゅっと握っています。しかも指を離すときには、少しの衝撃もなく離します。なぜだかお分かりですか。赤ん坊は何も考えないからです。正しい射が正しい瞬間に起こらないのは、あなたが自己自身から離れていないからです。(中略)正しい道は目的がなく、意図がないものです。(「弓と禅」角川文庫 P94-96)

なるほど、僕の写真に対する取り組みは世間のそれとはだいぶズレているなあ、という実感はこの部分にどうやら根っこがありそうだ。赤ん坊のようにシャッターを切る、なんてことが果たして可能なのだろうか。


今月はフィルム撮影はなし。(あるにはあるが撮りかけで、未現像。)

すべてFUJIFILM X-S10。レンズはHelios 44-2とIndustar 50-2をその日の気分で切り替えている。Lightroomなどによる編集もなし。


まず、家から半径100m。(4枚。)

10月

10月2

10月

10月2

次に、家から半径1km。(5枚。)

10月

10月

10月

10月

10月2

ここからは、家から南へ10km。(6枚。)

10月2

10月2

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10月2

10月2

10月2


X-S10がAPS-Cのセンサーなので50mm前後のオールドレンズも換算で中望遠の撮影になってしまう。
もう半年ほどRollei35でしか撮っていなかったのでちょっと被写体選びにも偏りがある。
レンズやボディが変わっても、変わらない自分の写真みたいなものが死ぬまでに見つけられるといいですね、って気持ちでやっていきます。


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