大晦日。今年最後の大きな仕事を終え、帰宅。
新年の挨拶がわりのLINEをベッドに潜り込みながら、各所一通り済ませる。
妻は年末年始、のんびりと実家に帰省。
去年の誕生日に彼女に買ってもらったポケモンも、ラストのジム戦で軽く手詰まり状態。
時間を持て余していてもしょうがないので、横浜へ。
カメスズで割引シールの貼られた、聞いたこともない名前のモノクロフィルムを買う。
相鉄線にのって途中下車、散歩。
初めて降りる駅なのに、あまり新鮮味のない風景。
横浜はどこを歩いても、坂。
三十歳手前の出不精にはちょうどいい運動。
空が澄んでいる。日光の差し込みが気持ちいい。
見晴らしのいい高台に着く。
見下ろすと、東海道線の線路が見えた。
さらにぐんぐんと。
結局、保土ヶ谷駅まで歩いて、駅前のマクドナルドで腹をみたす。
そういう正月。
別日。
カメラを持ち出すのがやや億劫になるような出来事にぶち当たるも、結局これ以外に、こうした軽率なアウトプット(大げさに言えば生きている実感)を続けられる趣味がないのも事実。
通勤でいつも通り過ぎるだけの駅で、初めて下車する。
(途中下車ばかりしているな、こいつ。)
自販機で、間違えて冷たい缶コーヒーを買う。
平均的な住宅街を1,2時間かけて、のそのそと歩きまわる。
ここらは公園が多い。
写真は撮っている瞬間が一番楽しい。
何年やってても、そこは変わらない。
それ以降の作業は(このブログ記事の執筆も含めて)、基本的に文字通り”作業”であって、たとえばレタッチに何時間もかけるような職人にはなれないし、なりたくない。
(フィルムシュミレーションが売りのFUJIFILMの機材を使っておいて、なんだけど…。)
そのあたりが、SNSの写真界隈の人となかなか相容れない価値観なような気がする。
感覚を研ぎ澄ましたいのであって、洗練された一枚に興味はない、とでもいえばいいのか。
去年末、衝動買いしたマーチンの8ホールが、冬に買ったせいもあり、なかなか足に馴染まない。
ポケモンはクリアした。