1月初旬、渋谷に雪が降った。
仕事で通うようになってまだ1年もしていない渋谷だが、目的のない熱気と冷たい気配が寄せ集まった普段の渋谷の景色がとても新鮮に見えた。かじかむ手でシャッターを切った。
週末、いつものように保土ヶ谷から横浜への散歩。
一旦、相鉄線の天王町駅を目指して、そこから松原商店街を目的もなく北上するルーチン。
それにしても、このあたりは公園が多い。
横浜駅に近づくにつれて建物が高くなっていく、そのグラデーションに惹かれているのかもしれない。
鬼海弘雄氏の「靴底の減りかた」を年明けから少しずつ読みすすめる。
まるで文章でスナップするよう。
こんなに気取らずに繊細で生き生きとした文章を書く写真家が日本にいたのか、と頁を捲るたび思う。
その日は約束をドタキャンされたので降りる予定のなかった東戸塚を、いつもとは違う西口から出てみた。
これぞ横浜、と言わんばかりの坂、坂、坂。
鬼海氏の丁寧で温かみのある文章を思い出しながら、目的なくひたすら歩く。
Podcast大好きと豪語しておきながら今更「ゆる言語学ラジオ」の存在を知る。
堀元さんと水野さんの博学さに心を打たれて、自分もそう長くない人生もっといろんなことを学ばないと、と強く決心する。
ひとまず、仕事にも繋がりそうな数学を中心に高校範囲からやり直そうと古本の街、神保町へ繰り出す。
その帰り道に初めて東京国際フォーラムに寄った。
土曜日だったのもあって、アマチュアカメラマンと付添いのモデルが散見されてなぜか興ざめして2,3枚シャッターを切ってすぐに帰る。
Age Factoryの清水英介氏が出ていたUKPラジオを聞いて、今年は旅行で奈良に行けたらいいな、と漠然とした目標ができた。
奈良ならいいよ。